空色まゆさんの詩

   種蒔き      空色 まゆ

生れたばかりの赤ちゃんは
目も手もぎゅっと
閉じている
初めて目を開いたとき
美しい景色を
見たいから
初めて手を開いたとき
空からもってきた
幸せの種を
そこに蒔きたいから

私たちは
生れたばかりの赤ちゃんに
幸せの種を蒔いてもらう
美しい場所を
用意できているだろうか

(デイズジャパン3月号掲載)
この詩を読むと泣けてきます。悔やまれてならないし、悔しくてならない。汚染された大地を残してしまったこと。ここからしか生きれないのです。