世界6月号は「原子力からの脱出」となっている。孫正義河野太郎も執筆している。私はこの6月号で注目したのは「事故原発で誰が作業をしているのか」布施祐仁。
「その日に被爆した線量を僕らは「食った」と言うんです。一日の作業が終わった後「俺は○○(線量)食っちゃったよ。おまえはどれだけ食った?みたいな感じで」
 上記のような現場のルポから始まる。原発で作業する人は福島県出身の人が多い。原発震災で被災し同時に被爆しながら作業しなければならないという過酷な状態にある。この記事の見出しだけでも拾い上げる。
「最前線の基地」「涙を流す暇もない」「作業員から見る東京電力の体質」「連れて行かれた場所が原発だった」「赤紙が来た」「高リスクの作業を誰が担うのか」「あり得ない環境」「『補償』」はされるのか」
 <最後の補償の節からの引用>東電の回答に「何か会った場合には原子力損害賠償法で対応していく」とあるがこれはどういうことか。
 原子力損害賠償法、原発事故との「相当因果関係」がある損害に対しては、電力会社側の過失の有無にかかわらず、損害賠償請求できるとされている。p106
 この相当因果関係が大きな壁となるのは容易に想像できる。原発作業のルポは週間金曜日6月3日号にも掲載されている。
 私たちはヒバクシャをどのように守っていくのかが問われているのではないか。ところが国会ではそのような論議すら聞こえてこない。
 6月11日(土)スペースふうらを休業して反原発の行動に参加する。中之島剣崎公園3時でも出発だ。