放射性セシウム内部被爆の真実-ベラルーシからフクシマへの警告-

週間金曜日10/14に竹野内真理さんがベラルーシにあるゴメリ医科大学の元学長、バンダジェフスキー博士の著書を紹介している。そして、安全を流布する学者たちを批判する。以下紹介すると
「バンダジェフスキー博士はチェルノブイリ事故後の臨床データーを集約するとともに、死亡した患者を解剖、心臓、腎臓、肝臓などに蓄積したセシウムの量を調べた」「同書によれば、セシウムはわずかな量でも心臓、腎臓、肝臓と言う生命維持になくてはならない臓器に悪影響を及ぼす。」
チェルノブイリ事故後現地で治療研究にあたった研究者の言葉だ。
一方、安全を吹聴する学者はどういうか。「子供の場合は新陳代謝が大人より早く、10日間で身体のおよそ半分が入れ替わる」ため健康被害につながらない。と主張する。これが「安全」の論拠になっている。
これに対して竹野内さんは、この論理には2つ問題点があると批判する。
1・心臓に関しては代謝が少ないのでいったん体内に取り込まれると、セシウムの影響を敏感に受けやすい
2・セシウムが尿として排出される課程で腎臓や膀胱に悪影響を及ぼす
そして、バンダジェフスキー博士の研究を紹介しながら、「セシウムはガンに限らずありとあらゆる病気を引き起こす」と書かれている。

とにかく子供たちを避難させたい。安全を吹聴する学者たちの実験にさらされてはならない。切に思う。子供たちが将来病気になる姿は見たくない。静かな爆弾のように進んでいるのが東日本の被爆ではないだろうか。
「100ミリシーベルトまでは妊婦も安全」と繰り返し説明したという山下福島県立医科大学副学長。ドイツ人記者のインタビューにこう答えたそうだ。「(被験者は)200万人の福島県民全員です。科学界に記録を打ち立てる大規模な研究になります」と・・・。

「報道されない福島の真実」という特集。いい特集です。飯館村のルポもつらい。