詩誌「引力」68号  その1

詩誌「引力」全逓詩人の会が発行する1972年に発行されてからもう38年。その間「全逓」という組合の名もなくなってしまったが、「全逓詩人の会」を名のっている。「名前を変えようか」という話しもあったけれど、そままになっている。ボク80年ころから参加していて、職場を退職した今でも入会させてもらっている。
全逓詩人の会に発足当時から参加されていた佐藤政夫さんが昨年お亡くなりになった。そして、68号は特集が組まれている。
 
 掌に隠れてしまうワッペンだけど
 スト権奪還、郵政マル生粉砕
   (略)
 僕らの肩には重い子供たちの
 イノチがかかっている
 だからワッペンなどと
 軽い気持ちになれないのだ
    「ワッペン闘争/引力2号」
(「全逓詩人の会」御法川さんの追悼文から)

 労働組合が切り崩され、全逓所属することがそして、ワッペンを着けることが、自分の生きざまであったとき火花が散るように詩は生まれた。
 佐藤さんの追悼文を読んで思うことがある。それはJRに雇用されなかった国労の組合員のことだ。そして、全逓のマル生闘争で解雇された人たちのことだ。私は当時、全逓の分会役員や支部役員をやっていて、本部方針に従い、結局は支援も何もしなかったことを思い出す。

 あらためて佐藤政夫さんのご冥福をお祈りいたします。