「希望の国」を見て・・・

園子温監督の「希望の国」を見に行く。映画の設定は福島原発からしばらくして、もう一度原発事故が起こったときのお話。
映画はまさに福島原発事故そのもの。いや、福島原発事故はこの映画で語られている以上の事が進行形なのだが。
忘却されかけようとしている福島。今公開されることに大きな意義があると感じた。
映画は世界で見られることを意識して作られている。そのせいか、少し気になるところはあるけれど、現在進行形の矛盾をきっちり描いている。この映画に映された別離、分断、差別・・・そして、「愛」。果たして、日本は「希望の国」になれるのか。皮肉とも感じられるこの映画の題。キーワードの「愛」は困難に打ち勝つ事ができるのか。映画館を出たとき、しばらく言葉が出ませんでした。見て欲しい映画です。