関西電力株主総会

6月29日8時半に会場に着くと例年の倍以上の動員株主が並んでいる。正面玄関の受付そこでは収まりきらなくて壁側に長く列ができていて、4〜500人はいただろうか。私たちが中庭で横断幕を広げはじめると報道関係者がずらり。ユニオン関係のひと、関電を包囲する行動をしている人たちもチラシを配布し始め、私たちも総会の資料をしていった。しばらくして右翼団体街宣車までやってくる。「原発から国土を守れ」と言っている。
10時前に1階の会場は満員に近くなり、2階の第2会場、第3会場に誘導されていく。
議長は森会長、関経連の会長でもある。社長は八木誠電事連の会長でもある。東電は発言力が無いので関電が電力のトップということになる。今年の株主総会は野次が醜かった。それも女性に対してはひどい野次を飛ばす。議長はヤジを制止せず議事を進行する。電力のトップは会場でセクハラまがいの発言がまかりと通っていても整理することができない。
   何も変わらない関西電力
        これからも原子力の比率の拡大を目指す!????!
冒頭、取締役が立ち上がって、15パーセント節電について頭を下げる。しかし、東京電力と同じように、原発を推進してきた事業者としての謝罪はない。
答弁から分かったことは、何も変わらない関西電力だった。
原子力に対する安全対策を要約すると次のようになる。「耐震についても十分強度は確保されている。津波についても若狭湾には発生しない。しかし、念に念を入れて緊急対策をとった。沸騰水型と違って関西電力の加圧水型原発は電源が喪失しても安全性は確保される。だから福島のような事故は起きない」というものだ。そして今後も原子力の拡大を考えているという。株主の中から3月11日以前も以降も関電は何も変わらない、との指摘があったが、全くそのとおりだ。こういう傲慢さが事故を呼び起こす企業の精神構造になっていく。
 この株主総会筆頭株主である大阪市長も発言した。「原子力から多様なエネルギー資源を活用する事業運営へと転換されることが企業の社会的責任を果たすものと考えている」と意見を述べた。今年は脱原発議案に賛成しなかった大阪市だが、少なくとも大阪市長原発震災を受け止めていることはわかる。
 株主総会の時間は4時間51分。(詳細はもう少し整理して報告します)